ワイヤレスイヤホンは商品によって性能や価格の差が大きいため、どう選べばいいのかとお困りの方もいるのではないでしょうか。
音質以外にもノイズキャンセリング・マルチポイントといったさまざまな機能や、装着していて疲れない・音漏れがしにくいなど、選ぶ上で重視したいポイントがたくさんあります。
そこでこの記事では、ワイヤレスイヤホンの選び方を説明し、サブサクライフで人気のアイテムを5つ紹介します。
ワイヤレスイヤホン選びに関する悩みを解決し、自分に合った最高の商品を見つけましょう。

福井 晋
元大手パソコンショップ店員で、現在はフリーランスのライター・ディレクターとして活動。
家電やガジェット、IT関連のライティングが得意で、大手メディアや企業サイトにおいて解説記事を多数執筆・監修。
分かりやすく信頼性の高い情報提供を心がけています。
最新のテクノロジーや製品に関する知識を常にアップデートし、読者に役立つ情報をお届けします。
ワイヤレスイヤホンにはどんな種類がある?
ワイヤレスイヤホンには大きく分けて2種類のタイプがあります。それぞれメリットやデメリットを知り、自分に合ったタイプのイヤホンを選びましょう。
左右一体型ワイヤレスイヤホン

左右一体型ワイヤレスイヤホンは、左右のイヤホンは有線接続、スマホやタブレットへは無線接続といったタイプのワイヤレスイヤホンです。
左右のイヤホンをつなぐケーブルで首掛けができるので、一時的に使用しないときでも紛失する心配がありません。ケーブル部分にリモコンが付いている商品が多く、音量調整や曲の再生停止の操作が簡単に行えます。
また、バッテリー面にも優れていて、バッテリー10時間以下の商品が多い完全ワイヤレスタイプに対し、20時間以上のバッテリーを搭載する商品も多いです。
しかし、ケーブルが首に接する仕様上、ケーブルの摩擦によって起こるタッチノイズが発生しやすいデメリットがあります。ケーブルでつながれている以上断線の恐れもあるため、気になる方は次に紹介する完全ワイヤレスタイプのイヤホンがおすすめです。
完全ワイヤレスイヤホン

完全ワイヤレスイヤホンとは、左右のイヤホン及びスマホやタブレットへの接続すべてが無線になったタイプのワイヤレスイヤホンです。
とにかく使用感が快適で、ケーブルによる煩わしさが一切ないのが特徴。ケーブルがないためタッチノイズは発生しません。
デメリットは、イヤホン本体を紛失しやすい点。装着していたつもりが、いつの間にか耳から落ちて紛失してしまうといった可能性があります。また、ポケットに入れていたのを忘れたまま洗濯をしてしまい、壊れてしまったという声もよく見かけます。
装着感が良く耳から外れにくい商品を選び、耳から外す際には付属する充電ケースに入れるよう気をつけましょう。
ワイヤレスイヤホンはどうやって選べば良い?

ワイヤレスイヤホンの選び方を紹介します。
バッテリーの持ちの良さ、イヤホンの再生時間
完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー性能を確認するためには、「イヤホン単体の再生時間」だけでなく、「付属ケース込みの再生時間」を確認するようにしましょう。
例えば、「イヤホン単体のみで連続再生8時間可能、付属のケース込みで合計24時間」というように記載がされています。
もし「連続再生時間:15時間」と紹介されていた場合には、「付属ケース込みの時間なのか」「イヤホン単体の再生時間なのか」と、注意して商品詳細を確認するようにしましょう。
充電速度・充電方法
イヤホンを選ぶ際には、充電速度や充電方法にも注目してみましょう。
「10分の充電で1時間再生可能」といった急速充電可能なイヤホンは、バッテリー切れのときでもすぐに使用ができるので便利です。
Qi充電に対応していれば、毎回充電ケーブルを挿す必要がなくなり、Qi対応充電器にケースを接触させるだけで充電できます。
イヤホンの装着感
装着感の良さで定評や人気のある商品もあるほど、イヤホン選びにおいて装着感はとても重要です。
「カナル型」「インナーイヤー型」どちらのタイプを選ぶかも、イヤホンの装着感を決める要素の一つ。カナル型は、耳栓のようにイヤーピースを耳の中へ差し込むタイプのイヤホンです。インナーイヤー型はイヤーピースがなく、耳の入り口にひっかけるタイプのイヤホンです。
カナル型 | インナーイヤー型 | |
---|---|---|
メリット | ・フィット感が強く、耳から外れにくい・別売りのイヤーピースを使い、装着感の調整が可能・遮音性も高く、音質面でも優れている | ・カナル型のように圧迫感がないため、開放的な装着感・周囲の音が聞き取りやすい |
デメリット | ・圧迫感があるため、耳の中が蒸れる・長時間の使用で痛みを感じることも | ・激しい動きをすると耳から外れやすい・遮音性が低く、音漏れがする |
どちらも一長一短なので、好みにあったタイプを選ぶようにしましょう。
ノイズキャンセリング
周りの環境音や雑音に気を取られず音に集中したい人は、ノイズキャンセリング対応のイヤホンを選びましょう。
ノイズキャンセリングはその名の通り、周りの雑音を遮断する機能です。
ノイズキャンセリングには、雑音除去の仕組み・方法が異なる「PNC(パッシブノイズキャンセリング)」「ANC(アクティブノイズキャンセリング)」の2種類あります。
- PNC…イヤーピースやチップなどの素材や構造を工夫し、物理的に雑音を耳に届かなくする仕組み。
- ANC…デジタル処理で雑音と真逆の音波を発生させ、雑音のみを打ち消す仕組み。
PNCはANCと比べると遮音性が低いですが、価格も控えめな商品が多いです。
ノイズキャンセリング機能に特化したイヤホンが欲しい方は、ANC対応イヤホンを選ぶようにしましょう。
防水性能
イヤホンを長く大切に扱うためにも、防水性能にも注目して選びましょう。イヤホンの防水性能の強弱は、IPコードで表されます。
等級 | 防水レベルの目安 |
---|---|
IPX0 | 防水なし |
IPX1 | 水滴がかかる程度に耐えられる |
IPX2 | |
IPX3 | |
IPX4 | 雨や汗に耐えられる |
IPX5 | 大雨やシャワーに耐えられる |
IPX6 | |
IPX7 | 一時的な水没にも耐える |
IPX8 | 浅い水中で使用できる |
ある程度の防水性能が欲しい場合には、IPX4以上の商品がおすすめです。水場で使用する機会が多い場合には、一時的な水没にも耐えられるIPX7以上のイヤホンを使いましょう。
ちなみに、IPX8イヤホンであれば浅い水中でも使用できる可能性がありますが、bluetooth接続が水中では途切れるため、音が聞こえなくなる点は注意しましょう。
Blutooth接続の安定性
ワイヤレスイヤホンはBluetooth接続で使用するため、接続の安定性に関連する「Bluetoothのバージョン」を確認しましょう。
Bluetooth4.0以降でイヤホンのバッテリー消費が抑えられるようになり、Bluetooth5.0以降で通信の安定性が強化されました。
最近の商品のほとんどは4.0以降の商品ですが、快適にワイヤレスイヤホンを接続したいのであれば、Bluetooth5.0以降の商品がおすすめです。
Bluetoothのバージョンにより接続の安定性に差はありますが、音質面で違いはありません。音質にこだわる方は、Bluetoothのバージョンではなく、後に紹介する「コーデック」を参考にしてみてください。
その他機能
ワイヤレスイヤホンには、商品によってさまざまな便利機能がついています。以下の機能は人気なので、イヤホンに搭載されているか是非チェックしてみてください。
- 外音取り込み…イヤホンを装着しながら周囲の音が聞こえやすくなる機能
- マルチポイント…同時に複数台の機器に接続できる機能
- マイク機能…イヤホン本体についているマイクで通話が可能
- 片耳モード…本来左右から聞こえる別々の音声を片側イヤホンで再生する機能
外音取り込み機能があれば、イヤホンをつけながら周囲の音に気を配ることができます。「急に誰かに話しかけられたときに、咄嗟に外音取り込みに切り替えて会話をする」というような使い方ができますよ。
マルチポイントでスマホやPC・タブレットと同時接続しておけば、イヤホンを別の機器にペアリングし直す必要なくスムーズに切り替えができます。
イヤホンにマイク機能があれば、PCで通話時にマイクが必要なくなるので便利です。
その他にも商品によってさまざまな機能があるので、是非チェックしてみてください。
ワイヤレスイヤホンの音質はどこで差が出る?

ワイヤレスイヤホンの音質は何によって差がでるのかについて紹介します。
イヤホンのドライバー
ドライバーとは、イヤホンの音を鳴らすパーツです。ドライバーには主に3つのタイプがあり、タイプによって音の特徴が異なります。
タイプ | ダイナミック型 | BA型 | ハイブリッド型 |
---|---|---|---|
特徴 | ・低価格帯のイヤホンのほとんどに採用されている・高価格帯のイヤホンにも採用されている | ・元々補聴器などに使われていたタイプ・小型で、1基・2基と複数搭載するタイプもある | ダイナミック型・BA型を組み合わせたタイプ |
メリット | ・低音に強い | ・中高音域が綺麗・繊細な音の表現が得意 | ・バランスに優れた音が再生できる |
デメリット | ・中高音域が弱い | ・低音が弱い・コストが高い | ・商品によって音の傾向が変わるため、好みの商品が見つけにくい・ドライバを組み合わせているため音のまとまりが悪くなることも |
迫力のある重低音を楽しみたい方には、ダイナミック型イヤホンがおすすめです。低価格帯のイヤホンのほとんどがダイナミック型ですが、高価格帯のイヤホンでも採用されることがあります。
楽器の一つ一つの音を楽しみたい、クリアなサウンドを楽しみたい方には、BA型イヤホンがおすすめです。しかし、BA型は低価格帯のイヤホンには少なく、価格は高め。BAユニットを複数搭載したイヤホンだと、さらに高額になります。
ハイブリッド型は、ダイナミック型とBA型のいいとこ取りをしたようなタイプです。商品によって音の傾向がよく変わるタイプなので、音の傾向がつかめないタイプでもあります。
このように、ドライバーによって音の傾向は大きく変わります。
コーデック
ワイヤレスイヤホンにおけるコーデックとは、スマホやPCなどからワイヤレスイヤホンへ音声データを送るときに使われる圧縮技術のことです。この技術(コーデック)が高品質になればなるほど、低遅延・高音質になります。
コーデックの種類は以下の通りです。
コーデックの種類 | 特徴 |
---|---|
SBC | ・標準コーデック・すべてのBluetooth機器に対応・遅延は大きい |
AAC | ・apple製品で採用・SBCより遅延は少ない |
aptX | ・主にAndroid製品で採用・SBC/AACよりも高音質・低遅延 |
aptX LL | ・主にAndroid製品で採用・aptXをより低遅延にしたコーデック |
aptX HD | ・主にAndroid製品で採用・aptXよりも高音質・遅延はAAC相当 |
aptX adaptive | ・主にAndroid製品で採用・aptX HDよりも高音質・aptX以上aptX LL以下程度の低遅延 |
LDAC | ・ソニー開発のコーデック・主にAndroid製品で採用・aptX HDよりも高音質 |
注意点は、ワイヤレスイヤホンとスマホなどの音楽プレイヤーどちらもコーデックに対応している必要がある点です。
例えば、イヤホンがLDACに対応していたとしても、スマホがSBCにしか対応していなければ、音声はSBCコーデックが使用され再生されます。
このため、イヤホンだけ高音質なコーデックにしても対応できないことがある点は注意しましょう。
サブスクライフがおすすめするワイヤレスイヤホン5選
サブスクライフで人気のワイヤレスイヤホンを5つ紹介します。
商品名 | バッテリー | 充電方法 | 形状 | ノイズキャンセリング | 防水 | Bluetooth | その他機能 | ドライバー | コーデック |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DEVIALET Gemini II | 本体5時間ケース込み22時間 | USB Type-CQi対応 | カナル型 | 対応 | IPX4 | 5.2 | ・外音取り込み・マルチポイント・マイク | ダイナミック型 | SBCAACaptX |
BOSE QuietComfort Ultra Earbuds | 本体6時間ケース込み24時間 | USB Type-C | カナル型 | 対応 | IPX4 | 5.3 | ・外音取り込み・マイク | ダイナミック型 | SBCaptX Adaptive |
Marshall Motif II A.N.C. Black | 本体6~9時間ケース込み30~43時間 | USB Type-CQi対応 | カナル型 | 対応 | IPX5(イヤホン)IPX4(充電ケース) | 5.3 | ・外音取り込み・マルチポイント・マイク | ダイナミック型 | SBCAACLC3 |
Marshall MINOR III | 本体5時間ケース込み25時間 | USB Type-CQi対応 | インナーイヤー型 | 対応 | IPX4 | 5.2 | ・マイク | ダイナミック型 | SBCaptX |
SONY ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット LinkBuds S WF-LS900N | 本体6~9時間 | USB Type-C | カナル型 | 対応 | IPX4 | 5.2 | ・外音取り込み・マルチポイント・マイク | ダイナミック型 | SBCAACLDACLC3 |
DEVIALET Gemini II

サブスクライフで商品を見る
- 独自開発のチタンコーティング10mm高感度ドライバー
- 環境に合わせてノイズキャンセリングのレベルを調整
- 耳の中に収まるエルゴノミクスデザイン
フランスの音響メーカーDEVIALET(デビアレ)の高級ワイヤレスイヤホンGemini IIは、ノイズのある外でも高音質な音声を楽しみたい方に最適のワイヤレスイヤホンです。
独自開発のドライバーは、利用者からどの音域も解像度が高いと好評。
周囲の環境に合わせて自動調整してくれる「Devialet Adaptive Noise Reduction」は、最大40dBのノイズキャンセリングをしてくれます。
最大2台のデバイスに同時接続可能なマルチポイント対応や、通話中の風切り音の低減など、さまざまな便利機能も搭載。
音質だけでなく、使い勝手も非常に良いワイヤレスイヤホンです。
BOSE QuietComfort Ultra Earbuds

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- 装着感が良く、激しく動いてもとれる気配が一切しない
- BOSEらしい気持ちの良い低音サウンド
- 不思議なくらいにノイズが無くなる高いノイズキャンセリング性能
BOSEのQuietComfort Ultra Earbudsは、装着感の良い高音質イヤホンを求めている方におすすめです。
耳の形に綺麗に収まる形状がされていて、長時間装着しても痛みを感じることもなく使い心地は抜群。
軽いウォーキングやジムでの激しい運動中も一切ハズれたりズレることもなく、作業に集中できました。
音質面はBOSEらしい迫力のある低音が響きつつも、強すぎることもなく、ちょうどいいバランス感。女性ボーカルをはじめとした中高音域も適度に気持ちよくならしてくれます。
ノイズキャンセリング性能も高く、外の雨音や車の走行音はもちろん、室内のエアコンや扇風機の音も綺麗に除去してくれました。
BOSEらしい迫力のある低音サウンドを、抜群の使い心地で楽しみたい方におすすめのイヤホンです。



BOSE QuietComfort Ultra Earbudsは、装着感が非常に良く、激しい運動をしても外れません。
低音はBOSEらしい迫力がありながらもバランスが良く、中高音域も心地よく響きます。
ノイズキャンセリング性能が高く、外の雨音や車の走行音、室内のエアコンや扇風機の音もほぼ完全に除去します。
耳の形にしっかりフィットし、長時間使用しても痛みを感じないため、快適に使い続けることができるので高音質と高いノイズキャンセリング性能を求める方におすすめです。
Marshall Motif II A.N.C. Black

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- 装着してる人を魅了するスタイリッシュなデザイン
- ケース込みで最大43時間もの大容量バッテリー
- 15分の充電で1時間分の再生可能なクイックチャージ
MarshallのMotif II A.N.C. Blackは、スタイリッシュなワイヤレスイヤホンを使用したい方におすすめです。
購入された方の多くの声では、特にケースやイヤホン本体のデザインを賞賛する声がおおくありました。高級感のある質感の良いケースに、ほどよく華やかさを演出する金色アクセントのあるイヤホンは好評です。
安定した接続性を実現するLC3にも対応していて、外での接続もばっちりです。
クイックチャージにも対応し、ケース込みで最大43時間もの連続再生も可能。バッテリー周りについての不安は一切ありません。
Marshall MINOR III

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- おしゃれなMarshallデザイン
- 低音強めのインナーイヤー型イヤホン
- 蒸れにも強い快適な使い心地
MarshallのMINOR IIIは、低音を楽しみたい方におすすめのインナーイヤー型イヤホンです。
カナル型に比べ低音が弱めのインナーイヤー型にも関わらず、重低音は強めに感じるほど迫力があります。音漏れは多少はしてしまいますが、着け心地は蒸れることもなく快適です。
AirPodsのデザインが苦手だったけど、MarshallのMINOR IIIはおしゃれで買ってしまったという声もあります。
その他機能は控えめですが、インナーイヤー派の方に是非おすすめしたいワイヤレスイヤホンです。
SONY ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット LinkBuds S WF-LS900N

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- 軽くて小さいかわいいデザイン
- ポケットに入れても邪魔にならない小型ケース
- バランスの良いソニーサウンド
SONYのLinkBuds S WF-LS900Nは、軽くて小さなワイヤレスイヤホンを探している方におすすめです。
他の一般的なワイヤレスイヤホンよりも、耳の中で綺麗に収まってくれます。装着していることを忘れるほど軽く、良い意味で存在感の薄いイヤホンです。
イヤホンだけでなくケースも小さいので、ポケットに入れても邪魔になりません。音はどの音域もバランス良く鳴らしてくれるので、聴き心地も快適ですよ。
おしゃれなワイヤレスイヤホンの購入はサブスクライフがおすすめ!
ワイヤレスイヤホンの購入なら、サブスクライフがおすすめです。
今回紹介したワイヤレスイヤホンだけでなく、さまざまなワイヤレスイヤホンを扱っているので、是非チェックしてみてくださいね。