木はしなやかで、薄くスライスすれば自在に曲げることができます。
成形合板は、その特性を生かして複数の層を接着し、新たな形を生み出す技術。
この手法は第二次世界大戦中、航空機製造のために発展した比較的新しい技術で、見た目以上に複雑です。
PPモブラーでは「サークルチェア」の製造に際し、工業的な範囲を超えた独自の成形合板の技術を開発しました。
目的は、長さ3.5メートルの木材11層を積層し、完全な円形を描くリングを一体成形すること。
すべての層を精密に配置し、厚み方向の各円周に合わせて長さを切り出すという極めて困難な工程です。
ウェグナー自身も実現不可能と考えていましたが、1965年の着想から21年後、PPモブラーとの協働により1986年に完成しました。
帆船用ロープはナチュラルまたはブラック。
高強度ナイロン芯を編み上げた麻で覆い、事前に張力を加えて適度な剛性を確保。
金具のクリップおよび背脚のキャスターは、ステンレススチール、または真鍮仕上げ。
シート、ネッククッションはファブリックまたはレザー仕様。