ウェグナーにとって主要な素材は常に無垢材でした。
「ウェブチェア」では、その無垢材を主役としながら、背もたれに帆船用ロープを張り、金属クリップで留め合わせることで、独自の構造を生み出しています。
このネット構造は、必要な部分だけがしなやかに動き、驚くほど快適な座り心地を実現。
座面とヘッドレストにはクッションを加え、柔らかく心地よい感触を添えています。
幅広のアームレストは、無垢材を扱うことの喜びを体現するウェグナーらしい造形。
同時に、堅牢で快適でありながらも軽やかな透明感を備えたイージーチェアとしての理念を明確に示しています。
「ウェブチェア」の誕生には、ウェグナー独自の美学へのこだわりが表れています。
無垢材の造形を強調するデザインでありながら、発表時には6脚すべてを鮮やかな赤に塗装して展示したのです。