ウェグナーが控えめに「ラウンドチェア」と呼んだこの椅子は、デンマーク家具のなかでも最も有名な作品のひとつであり、そして何よりもデンマークらしい椅子です。
ウェグナー自身も作品をこう評価しています。
「個人的に、これは自分の最高傑作だと思う。商業的に成功したからではなく、どの作品よりも丁寧に取り組んだからだ」
アームレストは、大木から削り出された3つの無垢材で構成されています。
1本の伐りたての木から、それぞれの部材がおおよその寸法に切り出され、左右のアームは木目が美しくつながるよう対になっています。
切り出された部材は、木の種類によって1~2年かけてじっくりと乾燥させます。
この繊細な工程は急ぐことができず、どんな技術をもってしても時間短縮はできません。
自然の力と、世代を超えて受け継がれてきた職人たちの経験に委ねられています。