トライバルラグ タイマニ(91802)

トライバルラグは、羊や山羊たちと暮らす遊牧民たちの生活の道具として長い間受け継がれてきた文化であり、その用途は敷物としてはもちろん、食料や生活道具を入れる袋、テント内の間仕切りや入口にかける暖簾のようなものなど多岐にわたっていて、使い続けることを前提としているため機能性と耐久性に優れています。

トライバルラグには部族や地域ごとに異なる文化、気候、ともに暮らす動物や身近な草花など生活に関わるものすべてがデザインに影響していると言われ、生活の中に彩を求める遊牧民たちのこだわりが感じられます。
また、数あるハンドメイドラグの中でも織り手の個性がひときわ際立つのがトライバルラグで、その自由奔放なスタイルから生まれるデザインも大きな魅力です。

スタイリッシュなシーンを演出できるトライバルラグは、リビングやダイニング、キッチンや廊下などに敷き詰めるように敷いてみたり、シンプルに大きいラグを1枚ガツンと敷いてインパクトを出してみたりと、堅苦しいルールは抜きにしてファッションのようにスタイリングを楽しめるアイテムです。

タイマニ族はアフガニスタン西部に暮らすチャハールアイマクという部族連合の中の1つの部族です。
バルーチ族と特徴が似ていることも多いですが、織りは少し粗くしなやかで少し毛足が長いラグが多い傾向にあります。
ベージュやオレンジ、淡い紫やピンクなど明るい色をよく使い全体に優しい明るい印象であることも特徴的です。

こちらのラグは、毛足が長くふわっと柔らかい手触りとベージュブラウンのカラーが素朴でナチュラルな印象の優しい空間を作ってくれます。
中央のデザインは総柄ですが、左右の余白や周りを囲むフレーム部分の空白を織り手が何とか埋めようとしているところがチャーミングで見どころです。