Interview
インテリアトータルプロデューサーとして活躍されているMAKOさんに、実際に購入したアイテムを紹介してもらいました。
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Photo:
MAKO
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Interviewer:
小谷野 百夏
MAKO
インテリアトータルプロデューサー
モデルハウスやサロン、オフィス、ホテル、個人宅のインテリアコーディネート・スタイリングをベースに、近年では法人企業とコラボレーションして商品や店舗のプロデュースを行う。テレビ、ラジオ・雑誌・WEB等数多くのメディアに出演。その他セミナーや、執筆活動など幅広く活動中。最近は納品事例を紹介したYouTube動画が人気。
https://www.youtube.com/@MAKO_interior
愛用されているアイテムだけでなく、インテリアを選ぶ際のポイントやコツも教えてもらいました!
ー MAKOさんがインテリアを購入する際のポリシーや、ご自身なりのルールなどあれば教えて下さい。
また、体験談など、インテリア購入にまつわるお話があれば教えて下さい。
モノ選びの基準として、これでいいではなく、これがいい、をベースにしています。
自分の好きな空間をお気に入りの物でいっぱいにすることに努めています。
お気に入り=自分の気が入っているっていう解釈で、自分の部屋を自分のパワースポット化にするにはそういう個々のアイテム選びからはじまっていると思っているからです。
心が踊り感情が動く物、 素材感、 価格に納得がいくモノ、長く使う事を前提に。この全てを満たすことを条件としていますが、やっぱり一目惚れすることはあり、失敗することも多々あります。
費用対効果を考える部分もあるし、デザインではなく機能を優先したい部分もあるので。ただ、安いからと言ってむやみに何かに使えるかもと思い購入することはやめています。
「これでいいか」の妥協ではなくしっかりと考えて「これがいい」での購入をするようにしています。
ー WOUDのSentrum Side Tableを購入されたきっかけは何ですか?
お気に入りポイントと、どのような人・部屋におすすめか教えて下さい。
両サイドからの収納箇所があり、スタイリッシュなデザインとしっかりとした素材のため長く使用できるアイテムとして購入しました。
難としては若干重さがあるところなので、良くも悪くもしっかりしている、動きづらいというところでしょうか。
シンプルなデザインではありますが、上質感も演出してくれるアイテムです。
人とは違ったアイテムが欲しい方、オブジェっぽく使用したい方、シンプルな家具がベースで揃っている方のワンポイントなどにおすすめです。
ー FLOSのIC Lights F1を購入されたきっかけは何ですか?
お気に入りポイントと、どんな方・どんな部屋におすすめか教えて下さい。
オブジェのようなデザインの美しさ、乳白色のガラスシェードと真鍮とシャープな棒の組み合わせが、シンプルながらも洗練された印象を与え、それに惹かれて購入しました。
ガラスシェードから放たれる光が柔らかく、空間全体を優しく照らしてくれます。
シンプルなものでさりげなく部屋をアップグレードさせたい方におすすめです。
ー ferm LIVINGのVerso Table Vaseを購入されたきっかけは何ですか?
お気に入りポイントと、どのような人・部屋におすすめか教えて下さい。
持ち手部分の遊び心あり、シンプルな花でもインパクトのあるものでも何でも生けやすく、また、花を飾っていなくてもオブジェになるのがいいなと思い購入しました。
どんなお花を入れても良いよう合わせやすさで白を選びました。
シンプルでありながらも洗練されたデザインが特徴のため、北欧スタイルのインテリアを好む方にぴったりだと思います。
ー ferm LIVINGのShell Potを購入されたきっかけは何ですか?
お気に入りポイントと、どのような人・部屋におすすめか教えて下さい。
初めて見た時、きわどい形だと思いました。はじめはこの形がかわいいとは思えなかったです。
ただ段々と海外のphotoスナップをみていると、使い方がそれぞれで面白く、インテリアの可能性を感じ始めました。
同じ花器なのに、こんなにもいろんな花の挿し方、使い方があると分かり驚きました。
インテリアが好きな方、人とは違う物を好む方、オブジェを探している方におすすめです。
ー MAKOさん宅のリビングルームへの想いや、インテリアを集める・増やしていく際に気にかけたことを教えて下さい。
子供と2人暮らしになり生活を色々と考えないといけなかったので、どういう部屋にしたら私も息子も暮らしやすいのか、心地よいのかをかなり重点的に向き合い、そして整えました。
小さい子供がいるからこれを選ぶ、でもなく、息子にかまわず私好みの部屋を選ぶでもなく、一緒の空間を過ごす人と共にどうやったら良いのかを考えてアイテムを選定していくことが大切だと思います。
どちらかによったら我慢がでるので、どちらも考慮してこれがいいを選ぶ。また、我が子の場合療育に通っていますので、2人暮らしでほぼ保育園にまかせっきりの息子が自宅で過ごす時間に、私が意識的に伝えなくても、情緒豊かに育ってほしいという部分があり、それをインテリアで汲み取りました。
具体的には、五感を意識したアイテムを取入れていくことです。
それにより、息子の発する言葉、行動がとてもやさしいものになっていきました。
私自身もそれによって気づかされることが多々あります。
ー 最後に、インテリアトータルプロデューサーとして伝えたいことはありますか?
部屋作り初心者の時は、テクニック集がまとめてあればいいのにと近道探しを沢山行っていましたが、実は遠回りをすることで近道という事が分かります。
部屋に関しては、どこかのモデルルームがかっこいいとかはあっても、それが自分のライフスタイル、望んでいる物かは別問題で、本当に自分が望んでいる理想の部屋作りは自分と向き合わなければできない事です。
ただ単に高いものがいいというのではなく、それぞれの人生の中で優先順位を決めて価値があるものを取入れていくことが大切。
部屋作りがうまくいっていない人には理由があります。
インテリアは見た目的(機能的)な手段なだけであり、本来は自分の価値観、考え方を表すという所が根幹になります。
空間は未来を叶える力を持っています。
なのでインテリアを使って叶えたい未来を先取りすることを、これからも伝えていきたいと思っています。